skip to main | skip to sidebar

20120527

20120517

「沖縄で実験」>ジョン・ミッチェルJapanTimes枯葉剤報道、第8弾!

ジョン・ミッチェル「エージェント・オレンジ「沖縄で実験した」:1962年ジャングルでの使用を文書が示す」
『ジャパン・タイムズ』2012年5月17日。

 (オリジナル記事はJon Mitchell, "Agent Orange 'Tested in Okinawa': Documents Indicate Jungle Use in 1962," Japan Times, May 17, 2012. [http://www.japantimes.co.jp/text/nn20120517f2.html]  ジャパン・タイムズ本紙またはリンクからジャパン・タイムズのサイトにてご覧下さい。)

[画像のキャプション]文書でたどる旅。ミシェル・ギャッツが持っているのがSSシャイラー・オーティス・ブランド号の航海日誌、ここで1960年代初頭、沖縄に枯葉剤を輸送したことが明らかにされている。提供・ミシェル・ギャッツ氏)

米国が1962年沖縄でエージェント・オレンジの実験を極秘裡に実施したことが、最近公開された文書により明らかになったと、退役軍人省の職員が語った。

この実験は、規定に囚われない戦闘技術の調査を行う機密計画、アジャイル計画の下で実現したと考えられ、米軍の元高官もこれを認めている。

20120516

5月20日14時テレ朝「米軍は沖縄で枯れ葉剤を使用した!?」

QABの「枯れ葉剤を浴びた島」に続いて、全国区ではテレビ朝日系列の「ザ・スクープ」で、沖縄における枯れ葉剤使用の問題が採り上げられます。
2012年5月20日午後2時より
「沖縄返還40年特別企画:米軍は沖縄で枯れ葉剤を使用した!?」
http://www.tv-asahi.co.jp/scoop/

この間の沖縄における枯葉剤に関する情報は、沖縄BDの「枯れ葉剤」関連記事一覧が充実しています。
http://okinawabd.ti-da.net/c187576.html

ジョン・ミッチェルさんの記事の翻訳などは、ここの「Agent Orange」関連記事で、バチっと予習・復習できますよー!
http://www.projectdisagree.org/search/label/Agent%20Orange


そして、ご紹介が遅くなりましたが、そのジャーナリスト、ジョン・ミッチェルさん、この週末の『ジャパン・タイムズ』に、施政権返還40年を考える記事が掲載されました。
Jon Mitchell, "What awaits Okinawa 40 years after reversion?: Looking back at Okinawa's troubled past ― and forward to its uncertain future," Japan Times, May 13, 2012.
http://www.japantimes.co.jp/text/fl20120513x1.html

過去を振り返りつつ、次の40年後は、どんな沖縄になっているだろうか、との問いを携えてインタビューした記事になっています。大田昌秀さん、比嘉光龍さん、吉川秀樹さんと、これまたバラエティに富んだ人選。(ちなみに左画像は、この記事の取材のため来沖したJM氏。)

ところでジョンさん、『ジャパン・タイムズ』のなかの「ツァイト・ガイスト」(時代の精神)コーナーへの寄稿で、過去10年間の記事から読者が選ぶランキング第3位に輝いていました。わーい、パチパチパチ(記事の挿絵がちょっと怖いケド・・・)。
http://www.japantimes.co.jp/text/fl20120508a1.html

入選したのはまさに、今回のQABのドキュメンタリで渡米しインタビューを果たしたジョー・シパラさんたちの、写真と証言を元に書かれた沖縄の枯葉剤についての記事でした。
http://www.japantimes.co.jp/text/fl20110412zg.html
日本語訳はこちらでどうぞ。
http://www.projectdisagree.org/2011/12/2011412.html

QAB番組中で言及されているジョー・シパラさんが開設したFBのサイトはこちら。
Agent Orange Okinawa
http://www.facebook.com/pages/Agent-Orange-Okinawa/205895316098692

ところでついでに。QAB「枯れ葉剤を浴びた島」は元米兵の当事者へのインタビューなど見どころ満載だったのだが、さらに個人的には
-ジョン・ミッチェルが沖縄の基地問題を人権の問題なのだと語っているところ
-国吉永啓さんがインタビューイーとして登場していること
-北部訓練場のゲリラ戦訓練の動画映像!
これらが特筆すべきポイントだと思いました。もう一度見直したらもっと沢山重要な点が出てくると思う。なんども繰り返して視聴すべき沖縄の大切なドキュメンタリがまたひとつ増えた。



「アフガン版オキナワ」全文訳

 太平洋両岸の「居直り強盗」の記事で短く紹介したアフガン版オキナワの記事の全訳をご紹介します。

アフガニスタンの沖縄
 Afghan Peace Volunteers
(訳:池上善彦)

    我々は平和を願う普通のアフガニスタン人である。我々には目と耳があり、愛と絶望を感じることができる。どうか我々の話を聞いてほしい。
    最近締結された「アフガニスタン・アメリカ戦略的パートナーシップ協定」に触れてワシントン・ポストは、「米軍教官と特殊部隊は2014年以降もアフガニスタンの基地に駐留を続けるであろう」と報じた。
    オバマであろうがロムニーであろうが、2014年にアメリカ軍が完全撤退することはあり得ないということをアメリカ市民は分かるべきである。シカゴ・ト リビューンのチャップマン記者は「大統領はすべて戦争屋である。民主党も共和党もない。戦争党があるだけだ」と書いている。
    それはアフガニスタンでも同じである。
    悲しいことに、世界中の大統領と首相は金と武力を投機にして自国民、及び他国民に地勢学的に、経済的に戦争を仕掛ける最高司令官である。
    多くの地で人々はこういった現状に対して抗議している。人間を犠牲にする政治的嘘にもはや我慢ができないのだ。それは美しい人間の春を生むだろうか。そのような春が来るには時間がかかるということを我々は身に染みて知っている。
    オバマが戦争は終結に向かっているとほのめかしたことについて、ニュー・アメリカ安全保障センターの上級研究員であるアンドルー・エクスムは批判してい る。「戦争は終結に向かっているというのは間違っている。戦争は止むことなく、我々の欲望に従って開始される。アフガニスタンにとって戦争は終わらないだ ろう。アフガニスタンによって、アフガニスタンと共に、アフガニスタンを通して戦闘を継続するアメリカの特殊部隊もまた止むことはない。
    要塞化されてはいるが日々攻撃にさらされている首都カブールはアメリカ軍の援護でカルザイが実質的に納めている唯一の場所である。そこで16歳のアリ は、汚水があふれ地下にしみこんでいく灯りの消えたカブール市に「戦略的パートナーシップ」調印のために真夜中にこそこそとやってきた、何かに怯えている ようなオバマに失望した。アリは翌朝の5月1日にそのニュースを知った。「何だって! これから治めようとする名誉ある人々に顔を見せようともしないなんて」。
    「戦略的パートナーシップの長期的安全保障と題された第三章の第6項目」にはこうある。「2014年、そしてそれをこえて相互安全保障協定のようにアメ リカの職員がアフガニスタンの施設を引き続き利用し使用することをアフガニスタンは許可する。その目的はアルカイダとそのシンパと戦い、アフガニスタン防 衛軍を訓練し、共通の安全保障のための相互任務のためである」。
    アメリカ軍を撤退させる代わりに「2014年、そしてそれをこえて相互安全保障協定のようにアメリカの職員がアフガニスタンの施設を引き続き利用し使用 することをアフガニスタンは許可する」ことは、「アフガニスタンの沖縄」を打ち立てようという計画のことなのである。

人間的意味対シニカルな意味論

    アメリカ内部にある不安をオバマ政権は賢明にも、アメリカは「アフガニスタンに恒久的な軍事基地は置かない」という名目にすぎないことを宣言することで、緩和した。
    オバマ大統領が32ページにも渡るリビアにおけるアメリカの活動と題された報告書で、「リビアでの戦闘は戦争ではなく、単なる軍事行動である」として、 アメリカ憲法と国連議決1973によって必要とされる国会の承認を経ないで60日以上に渡るリビアへの介入が可能になったのは、このオーウェル的な言葉の 使い方による。

「リビアは戦争ではない?」

「アフガニスタンに恒久的な軍事基地は置かない?」

    アメリカの軍事基地とは実際にはアフガニスタンの基地のことなのであるが、2万人ものアメリカ人教官と特殊部隊が暮らし、現在日本の沖縄にあって議論を よんでいる普天間空軍基地に駐留するアメリカ軍を上回る数に達し、日本と近年(激しく)交渉のただ中にある軍の撤退後にも、その倍の数がとどまり続けるの である。
    沖縄の軍事基地にいるアメリカ軍を維持することが社会的にも政治的にもどれほど受け入れがたいものになっているか、カルザイは気づくべきである。
    カルザイ大統領が自らの遺産に関心があるのは当然として、そうであるならば、アメリカ軍が落とすドルで喜んでいるアフガニスタン人でさえ、尊厳ある日本 人のように、「アフガニスタンの沖縄」を終わらすように要求するようにやがてなるであろうことに気づくべきである。歴史に名を残したいと思うならば、日本 の鳩山由紀夫首相が沖縄をめぐって非難にさらされ、就任わずか8ヶ月で辞任せざるを得なかったことを、カルザイは銘記すべきである。
    アフガニスタンの与党である国民統一戦線は、戦略的パートナーシップはアフガニスタンの現在と未来の世代から批判されるであろう、という声明を出している。
    アフガニスタンでの戦争の終結を望んでいる多くのアメリカ市民は、2014年に完全撤退することはないということを聞いて失望するであろう。

    2014年にアメリカ軍が完全撤退することはない。

    2014年にすべてのアメリカ軍が撤退するわけではない。

    2014年にすべてのアメリカ軍が撤退するというプランは絶対にない。

    「2014年のアメリカ軍の撤退」はオバマがしかける「認識の戦争」である。

    アメリカの友人たちがアフガニスタンの戦争に反対し民主主義的に考えるよう、世論に訴えることができるようにしてもらえるために、我々にはどのようなやり方があるのだろうか。

文明と野蛮

    「私たちは勉強し、働き、毎日家に安全に戻れるためにちゃんとした万人のための経済と安全な環境の中での慎ましい生活を望んでいるのです。アメリカの特 殊部隊とドローンがそんなことをしてくれるわけはありません」とアフガン・ピース・ボランティアのシャムスは言う。
    普通のアフガニスタン人は、普通のアメリカ人と同じように、アフガニスタンの戦争の終結を願っています。
    しかし、どのようにしてアフガニスタンの戦争を終わらせるかについては、オープンに議論すべき違いがある。
    普通のアメリカ人とアフガニスタン人が文明的であろうと思ったとしても、両政府はより軍事化し、文明的選択肢を与えはしない。
    特殊部隊とドローンを用いることは軍事的選択であり、その選択はアフガニスタンにとって失敗であったことは明白である。それは文明的選択ではないのである。
    「武装した千人のタリバンとかアメリカ人兵士よりも、一人の武装していないアメリカ人の人道的教師か労働者が村にいるほうがいい」とアブドゥラーは言う。「パンは食べられるが、弾丸は食べられない。生活の糧は必要だが、人殺しのやり方はいらない」。
    アブドゥラーにとって、パン、教育、そして仕事は守るに値するもの、真の文明なのである。
    オバマによって命令され、アメリカの特殊部隊が任務を終わらせるために殲滅しよとしている「テロリストの天国」はアフガニスタンにもパキスタンにも世界のどこにもありはしない。
    テロリストを口実とするやり方は、ここではアルカイダと増えゆくそのシンパたちが採用するやり方であるだけでなく、国防省の「Joint Vision 2020」で示されたグローバルな「全局面での優越」を達成するためにアメリカ外交が採用した軍事的方法であることは明白である。
    スーパーパワーに近づきつつある中国は、すでにスーパーパワーから離脱した英国とロシア、そしてゆっくりとスーパーパワーから離脱しつつあるアメリカのように、過酷で野蛮な力を方法として採用するであろう。
    不道徳な哲学者であろうが、ムスリムのジハードであろうが、アウグスティヌスの十字軍であろうが、何をしてくれるでもなくがっかりさせ、次にアフガニスタンの民を殺す。ちょうど彼らの昔からのやり方が多くの人間を裏切り殺してきたように。
    オバマがアフガニスタンの沖縄を真夜中に承認したことを誉める人間もいるだろう。しかし私たちは承認ていないと言う、その人間性をどうか尊重してほし い。我々は軍人の肩飾りを、武器を、敬礼を、傲慢さを、盗みを、そして我々の真実への希求を踏みにじる英語とダリー語で交わされるオーウェル的言葉を憎 む。
    夜明け前の暗闇の中でのオバマのカブールへの(南アジアにおける果てしない戦争への「新たな始まりの日」を確認するための)急襲した直後、タリバンがグリーン村を襲い登校途中の子供たちを殺害した。あなたたちにこの声を聞いてほしい。

    この声はあなたたちの中にもあって、覚醒しつつある。

    「文明の尊厳を取り戻させてくれ。
    アフガニスタンの沖縄を賞賛するな。
    並外れた野蛮を引け。
    すべての軍隊を持って帰れ」。

鳥山淳「抑圧生む『悪の陳腐さ』」『琉球新報』時の眼第20回

鳥山淳「今なお続く『闘争』:抑圧生む『悪の陳腐さ』」『琉球新報』連載・時の眼第20回2012年5月16日。

新報の連載「時の眼」最終回は鳥山淳さんの文章。アーレントの「悪の陳腐さ」の思考に引きつけて、今日の沖縄で起こっていることを考えるよう促している。腑に落ちるとはこのようなことを言うのではないか。県庁に、高江に、辺野古に座った人びとならば手で触れることが出来るように理解したと思う。

 「闘争は続く」という、これは昂然たる預言の書。
得体の知れない抑圧的空気と、それを覆そうとする必死の抵抗が写し込まれた比嘉豊光さんの写真とともに。

「新たな基地建設を強行するため、未明の県庁に書類を運び込んだ人々。生活をかけた異議申し立てを「妨害行為」として貶め、座り込む人々に拡声器から無感情なフレーズを浴びせ続ける人々。基本的人権にかかわる根本的な判断を回避したまま、国家権力の「権利」という倒錯した論理にお墨付きを与える裁判官。滑稽なほど凡庸な姿をした権力によって、占領下で暴力的に作り出されてきた抑圧と不条理が固定化され、繰り返され、懸命な異議申し立てが黙殺され続けている。
そのような権力に対する「闘争」は、自身の足下に巣くう「悪の陳腐さ」から我が身を引きはがそうとする意志とともに、続いていくだろう。それはかつての「闘争」と様相を異にするであろうが、怪しげな法と「合意」に抗して真の政治空間を生み出していくために、人々の直接行動はこれからも不可欠な役割を担っていくに違いない。」

オーストラリアからのメッセージ

オーストラリア、ダーウィン。

沖縄に駐留する米海兵隊が移駐する先のひとつ、地図の矢印の先にある、単なる点として、私たちは脳内処理してしまっていないだろうか(左画像は、『琉球新報』2012年2月26日1面に掲載された「アジア・太平洋での米軍再編の動き」と題されたマップ)。

しかし、当然のことながら、ここにも人たちの暮らしがある。米軍を歓迎しない人たち、米軍を歓迎する国策に疑念を抱く人たちがいる。 つながろうと手を伸ばしてくれる人たちがいる。

施政権返還から40年を迎えた沖縄へのメッセージが届いたので紹介します。

「オーストラリアからのメッセージ」

米国から日本への沖縄施政権返還40年を記念する沖縄の人々へ、連帯のメッセージ

私たちは、皆さんの長きにわたる米軍基地「受入れ」('hosting')の経験に共感を抱いています。それが皆さんのあまりに多くの不利益という帰結を引き起こしていることを知っています。強行された基地建設で立ち退きを余儀なくされ、今はもう集落ごと存在しないふたつのコミュニティのことを思います。

済州カンジョンからのメッセージ

済州島カンジョンからのメッセージ届いています。 丁寧に素敵に制作されているこのビデオメッセージが、沖縄・韓国連帯の培って来たものの大きさを物語っていると思いました。 感謝して紹介します。

20120512

太平洋の両岸に居直り強盗がいる。

アジア太平洋なんて言って、敵対と破壊ばかり生み出すのが、日米「同盟」ということのようです。

破壊者どうしが勝手に破滅戦を繰り広げるのは、アレだけど、周りが迷惑している。

土足で上がり込んで傲岸な態度。
「どうかお帰り下さい」といっているのに、居直って傍若無人の振る舞い。

太平洋を挟んで両岸に、居直り強盗がいる。
(※追記:太平洋を中心に考えたら以下、西と東が逆になっている。と知りつつ、そのままアップしてしまったのだが、さすがに居心地が悪い。西側に日本、東側にアメリカ、と表現したときのなんともぎくしゃくした気持ちに負けたと言い訳しておきます。)
(※追記その2:アフガン版オキナワ、については全文の翻訳をした人がいました。後で紹介したいと思います。)

●太平洋の東側では・・・ 国側「居直り」主張 第3次嘉手納訴訟『琉球新報』2012年5月11日。
国側は、移転補償施策を利用せずに騒音地域に住み続ける住民は、騒音の影響を「自ら甘受すべきものである」と書面で主張した。この主張に対し、原告団(新川秀清団長)は同日、抗議声明を発表。国側の主張は県民に対する「差別思想を顕著に表す」内容として撤回を要求した。住民側弁護団も「国は金を払うから出て行けと居直っており、言語道断だ」と批判した。(31面に関連)  国側は、移転補償施策が「航空機騒音の影響を抜本的に解決する極めて重要な施策」であり、住民は同施策を利用することができると主張。施策を利用せず騒音到達地域に住み続ける住民は「騒音の影響があってもなお当該地域に居住する利便を選択している」とし、騒音を「自ら甘受すべきものである」としている。

「日本が、沖縄に居直りを決め込むようです」やんばる東村高江の現状2012年5月11日
いったん施設が出来てしまえば、やりたい放題のつづき、のようなびっくりするニュース。[中略] このニュースを見て、2月の京都のデモのときに記録された防衛事務所職員の方の発言を思い出しました。 「高江の方に、非常にご迷惑をおかけする、ということは間違いない事実で、これはねぇ、ひとつやっぱり、行政の手立てとしてね、あのまぁ、移転措置だとかね、音のうるさいところについては移転していただくとか、住宅保護をすすめるとか。というふうなメニューをうちのところは持っていますからね。そういったところでなんとかご勘弁頂いたら非常に助かるなぁと思うんです」

●太平洋の西側では・・・ アフガン平和ボランティア「アフガン版オキナワ」『ZNet』 2012年5月9日
2014年までの米軍撤退はない。 
私たちは平和を望む普通のアフガン人です。目も耳もあり、愛や絶望の感情も持ち合わせています。だから、どうか読んで下さい。
『ワシントン・ポスト』紙は、最近の「米アフガン恒久戦略パートナーシップ条約」締結の報道のなかで、「米軍教練特別作戦部隊は2014年以降もアフガンの基地に残留することになった」と報じた。 http://www.washingtonpost.com/world/obama-makes-surprise-trip-to-afghanistan-to-sign-key-pact-mark-bin-laden-raid/2012/05/01/gIQAvYHduT_story.html?hpid=z1
オバマとロムニーのどちらが勝利しようとも、2014年までの米軍の完全撤退はないことを、米国市民は知るべきである。『シカゴ・トリビューン』紙でスティーヴ・チャプマンが書くように「いずれの大統領も、戦時大統領であり」「民主党も共和党もない。あるのは戦争党だけだ」。 http://www.chicagotribune.com/news/columnists/ct-oped-0506-chapman-20120506,0,1856773.column
アフガニスタンでも同じことだ。
[中略]
「アフガニスタンへの常駐はない?」
事実はこうだ。米軍基地は「アフガンの」基地となるが、2万人もの「訓練教官」と特別作戦隊が駐留するのである。この数字は実に日本の沖縄にあって議論を呼んでいる普天間基地よりも多く、日本との間で交わされた最近の(まだ熱冷めやらぬ)駐留撤退交渉で残留する数の2倍に上る。http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-17865198
日本が維持する沖縄の米軍基地が社会的にも政治的にも受け容れがたい状況になっている、その様をカルザイは知るべきである。  カルザイ大統領は、当然のことだが、自分の遺産に関心があるのだ。ならば、いまは米軍のドルに満足しているアフガン人たちさえ、威厳ある日本人がそうしたように、後には「アフガン版オキナワ」の終焉を望むようになる、その可能性をよく考えるべきだろう。歴史教科書のなかで権威を失墜させないために、カルザイは、日本の鳩山由紀夫が首相の座に就任してわずか8ヶ月後には、沖縄問題で辞任に追い込まれたことを読んでおくべきだ。


20120509

5月15日QAB特番「枯葉剤を浴びた島」

5月13日連続ティーチイン沖縄@プチ帝都

第30回連続ティーチ・イン沖縄@東京経済大学
<「届ける会」派遣の報告と高江の現状>
今回のティーチインでは「米軍基地に苦しむ沖縄の声を届ける会」についての 報告と、訪米団の五つの要求項目のうちの一つである東村高江へのヘリパッド 建設中止要請に関連して、高江での座り込みについて、映像を交えながらお話 いたします。
■スピーカー:
 松田潤(一橋大学大学院言語社会研究科修士課程)
 森啓輔(一橋大学大学院社会学研究科博士課程)
■日時: 2012年5月13日(日)14:00~17:30 
 開場13:30
 第一部14:00~「届ける会」参加の報告、高江の映像
 第二部16:00頃~ 討論/ティーチ・イン
■ 場所 東京経済大学 5号館 1階 E105演習室
  http://www.tku.ac.jp/access/kokubunji/(国分寺キャンパス案内図)
 東経大の正門からまっすぐ進んで一番奥の、白い新しい建物1階です。
■ 資料代 500円
■ 問い合わせ先:連続ティーチイン実行委員
 Teachin-Okinawa-News@yahoogroups.jp
 当日連絡先:070-6405-3145(水谷)

20120508

十六夜、平和行進、集会の予定いろいろ


スーパームーンの十六夜。
宜野湾の空にも町の情緒。
もう軍用機の飛ばない空になりますように。
イラヨイマーヌ、照らし給り。

平和行進の細かいコースが辺野古浜通信さんに出ていたので転載。
東コース<辺野古海岸から>
11日9時 出発式〜宜野座〜漢那〜キャンプ・ハンセンGATE1〜金武町當グラウンド
12日9時 天願桟橋〜キャンプコートニー〜天願交差点〜うるま市役所〜
〜栄野比公民館(昼食)〜自衛隊白川分屯地〜嘉手納GATE 3〜安保の見える丘
13日9時 宜野湾市役所〜普天間基地包囲へ
12時 宜野湾海浜公園野外劇場
14時 平和と暮らしを守る県民大会

西コース<読谷村役場>
11日9時 出発式〜旧米軍滑走路跡〜トリイ通信所〜大木交差点〜古堅交差点〜比謝橋〜
〜嘉手納ロータリープラザ(昼食)〜水釜〜砂辺〜砂辺馬場公園〜
〜嘉手納基地〜GATE 1 〜国体道路交差点〜北谷町商工ホール
12日9時 沖縄市役所〜胡屋十字路〜嘉手納第2ゲート〜国体道路〜桑江公園〜
〜国体道路入り口〜伊平交差点〜北谷町役場(昼食)〜桑江交差点〜謝刈〜
〜北谷交差点〜瑞慶覧R330〜米軍司令部前〜石平〜安仁屋〜北中城村役場
13日9時 宜野湾市役所〜普天間基地包囲へ
12時 宜野湾海浜公園野外劇場
14時 平和と暮らしを守る県民大会

南コース<県民広場>
11日9時 出発式〜泉崎交差点〜R58〜那覇軍港〜自衛隊那覇基地〜豊見城バイパス〜
〜豊崎〜西崎運動公園(昼食)〜沖水校前〜糸満ロータリー〜真栄里入口〜
〜白梅の塔〜真壁〜伊原〜ひめゆりの塔
12日9時 平和祈念公園平和の火〜八重瀬町具志頭農業環境改善センター〜向陽高校〜
〜奥武の入口〜県道48〜南城中央公民館(昼食)〜稲嶺交差点〜県道77〜
〜大里農村環境改善センター〜陸軍病院壕後〜南風原中央公民館
13日9時 宜野湾市役所〜普天間基地包囲へ
12時 宜野湾海浜公園野外劇場
14時 平和と暮らしを守る県民大会

同じ日・・
13日(日)「オスプレイ配備を断じて許さない怒りの県民集会」(仮称)
とき:2012年5月13日(日)17:00~18:00
ところ:普天間基地第1ゲート前広場(国道58号線大山バス停横)、デモはありません。
主催:基地の県内移設に反対する県民会議プラス3団体(普天間爆音、嘉手納爆音、高江住民の会)

14日(月)韓琉ちむどんどん2012(アジアから基地をなくす沖縄集会) 
とき:2012年5月14日(月)午後4時~9時
ところ:宜野湾市民会館大ホール
参加費:500円
午後の部(音楽祭、映画上映、午後4:00~6:30)
夕方の部(「沖縄返還40年記念講演と特別報告」午後7:00~9:00)

15日(火) 政府の沖縄施策糾弾!5・15怒りの県民集会&デモ行進/那覇市内


15日(火)「復帰40周年記念式典」によるオスプレイ配備・普天間固定化を許さない!
”普天間閉鎖!、ストップ!オスプレイ配備緊急行動”
とき:2012年5月15日(火)14:00~16:00
ところ:普天間基地第1ゲート前広場、デモなし
主催:普天間基地から爆音をなくす訴訟団(普天間爆音訴訟団)
協力団体:基地の県内移設に反対する県民会議プラス2団体(嘉手納爆音、高江)、宜野 湾市職労、中部地区労、など

29日(火)学習集会「オスプレイ配備のための環境アセスにおけるハワイと沖縄での二重基準について(仮称)

とき:2012年5月29日(火)18:00~
ところ:教育福祉会館(那覇市古島在、モノレール駅付近)
主催:基地の県内移設に反対する県民会議プラス3団体

6月17日(日)「第5回ゆんたく高江」@東京上野公園野外ステージ!

【追記】プチ帝都方面の情報として一坪関東ブロックからのお知らせも届きました。転載。 ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
5・15沖縄「日本復帰」40年を問う!抗議、集会デモ
 5・15声明への賛同をお願いします
▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
5月15日(火) ★【沖縄からの訴え】東恩納琢磨さん(名護市議会議員)★ ◆「復帰40周年記念式典」糾弾! 首相官邸前抗議行動◆  【時 刻】16時集合  【場 所】国会記者会館前路上(首相官邸の向かい)        地下鉄千代田線・丸ノ内線「国会議事堂前」駅出入口3すぐ http://www.tokyometro.jp/station/kokkai-gijidomae/map/index.html ◆5・15沖縄「日本復帰」40年を問う! 集会とデモ◆  【時 刻】18時30分~ デモ出発19時30分を予定  【場 所】代々木公園・けやき並木(NHK放送センター前)        「原宿」「渋谷」駅10分 http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/map039.html 【主 催】沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック 【問い合わせ】電話090-3910-4140  1972年5月15日、沖縄の施政権が日本に返還(いわゆる日本復帰)されてから今年で40年になる。今、改めて「復帰」を問う。  在日米軍基地の74%が集中し、軍事基地があるが故に起こる事件・事故により生命が人権が脅かされている状況は「復帰」後40年経った今でも何も変わっていない。日本は米国と軍事同盟を結んで沖縄にその矛盾を押しつけている。  米軍再編見直しで1500人の在沖海兵隊の岩国移転を米側から2度にわたり打診された日本政府は、岩国市長が「ダメ」と言っているからと海兵隊の移転を直ちに断った。ところが、キャンプハンセンの海兵隊実働部隊を移転要請された日本政府は、〝中国脅威〟を盾に沖縄からの移転に反対したとされる。  普天間「県外」・辺野古新基地建設反対に対する沖縄の総意は固い。沖縄の40余の市町村をはじめ県知事などオール沖縄で明確な「民意」を日本政府に突きつけている。にもかかわらず、野田首相をはじめ閣僚は、沖縄の民意を一顧だにせず辺野古に固執し、沖縄詣でをくり返している。これはまさしく、沖縄に対する政治的差別であり、構造的差別に外ならない。  「復帰40年」の今、改めてこのことを問わずはいられない!! 5・15当日、私たちは訴える!抗議する! デモ行進をする! 賛同されるかたはぜひ参加してください! ともに訴えよう! ◆5・15声明への賛同をお願いします◆ 私たち沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックは、5・15声明をもって、沖縄「日本復帰」40年を迎える沖縄の現実を問い、この現実を変えるべく社会的に喚起し、同時に政府に対し訴えます。 そのために、この声明への賛同を募り、5月15日当日には多くの賛同者とともに行動しアピールしたいと思います。5・15声明の文書と賛同一覧は、首相官邸へ手交する予定です。 団体、個人でもできるだけ多くのみなさまからの賛同を集めたいと思います。 <賛同の連絡先> ※団体(または個人)名と住所、連絡先、公表の可否を必ず記載してください。、 メール hankachアットマークjca.apc.org(アットマークを@に変えて利用してください) Fax  047-364-9632 郵送 〒101-0061東京都千代田区三崎町2-2-13-502沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック宛 期限 5月13日(日)必着 ★5・15声明(賛同用紙) http://www.jca.apc.org/HHK/2012/12515decl.pdf ★5・15ビラ http://www.jca.apc.org/HHK/2012/12515bill.pdf *************** 沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック ℡090-3910-4140 http://www.jca.apc.org/HHK/ ***************

20120502

上原こずえ「CTS闘争:生存思想民衆が共有」『琉球新報』時の眼第19回

今日の新報「時の眼」は、上原こずえさんによるCTS闘争の記憶と継承。

9条に代表される平和憲法の日本への復帰の熱狂が微熱に変わり、そして零度に冷めていくような時代の沖縄に存在した近代と開発主義への批判的視点。日本の深刻な公害問題を、沖縄の姿に投影して見る視点が獲得されていたことが、現在への静かな怒りとともに描き込まれています。

また、宇井純、安里清信らのなまえをつなぎながら「生存」思想として今日の沖縄に継承されている住民運動をたどる後半部分は、そこに積み上げられた体験を思うとき共感の痛みを伴いながら、実感として確信できることばだと思います。ぜひ、多くの人たちに読んで欲しい文章です。

「守る会世話人の崎原盛秀氏によれば、金武湾闘争を通じて『日本のなかのはきだめを作り出す場所としての沖縄が見えてきた。沖縄に対するヤマトが具体的に、ひとつひとつ、民衆のなかに映像みたいに映ってくるものがあった』という。米軍占領下、常に権利獲得が課題とされてきた沖縄で、憲法の庇護の下にあると考えられてきた日本。その実像が具体的に人びとの目に映るようになったのである。」

「 では民衆にとっての『生存』思想を言葉や行動によってどう表現するか。海の浄化と豊漁を願う金武湾ハーリー、機動隊とぶつかるなか即興で詠われた琉歌。守る会はまた、代表者の決定で住民が犠牲となった沖縄戦体験から『住民一人ひとりが代表』と考え、常に多くの住民の参加のもとで討議や交渉を行い、住民自ら金武湾の汚染実態を調査した。これらのさまざまな試みを通じて培われた『生存』思想を継承してきたのが、金武湾に続く白保の新石垣空港建設反対運動や辺野古の新基地建設反対運動であり、また林道やダムの造成、高江のヘリパッド建設からやんばるの森を守る闘いなどの、数々の住民運動であった。」